日野神明キリスト教会

あなたがたも気をつけなさい。もし兄弟が罪を犯したら、戒めなさい。そして、悔い改めれば、赦してやりなさい。一日に七回あなたに対して罪を犯しても、七回、『悔い改めます』と言ってあなたのところに来るなら、赦してやりなさい。」

                       (ルカ17:3-4

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立川バプテスト教会日野神明伝道所

 

ここで読ませていただいたみ言葉は、私たちの人間関係の中でいつも心にかかることです。イエスはそこでがしっかりと、何があっても心のかけさせていただかねばならないこと語ってくださる言葉を聞かせていただくのです。
 思い出してください。エジプトの宰相にまでなったヨセフのことです。ヨセフは兄たちの奸計にあってエジプトに売られました。そのヨセフと再会した兄たちは、自分たちがヨセフにした行為がいかなるものであったかを十分に理解していましたから、ヨセフからの報復を恐れ続けていました。父が死んで、兄たちがヨセフに恐れをいだいて「悪を行ったことを、心から悔いて赦しを求めました。ヨセフは兄たちに言いました。『恐れることはいりません、わたしが神に代わることができましょうか。あなたがたはわたしにたいして悪をたくらんだが、神はそれを良きにかわらせて、今日のように多くの民の命を救おうと計らわれました。それゆえ恐れることはありません。わたしはあなた方とあなた方の子どもたちを養いましょう』と彼らを慰め、親切に語った」(創世記50:19-20)ということを私たちは知っています。そしてその後、その言葉の通り、父イサクをはじめ親族一同が、エジプトに移住して様々な出来事がありますが、モーセの時代を迎えるのです。
 私たちは私たちが生活する中で、何が大切であるか、イエスはいつも語ってきて下さったことです。ここに導かれたこの言葉(ルカ27:1-4)を、本当に私はしっかりと聞かせていただいています。それでも私はときどき、許しにも限度があると、その言葉に反論させていただくことがないでおれないときがあります。その時もう一つの同じ許しを語られたイエスの言葉を思い出しました。「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。」(マタイ17:22)との言葉でした。
 この時突然に、関連のないお話しですが思い起こさせられたものがありました。西南学院の広報誌でバークレイ学長が西南学院の建学精神である「西南よ、基督に忠実なれ!」との言葉がどのように全学院の教育に浸透しているかを語られた言葉でした。「お預かりしている皆さん一人ひとり、愛され守られていることを知り、その上に、自分のためだけではなく、奉仕をする精神を身に付け、他者や弱者に寄り添う人生を送りつつ、それぞれの周りに平和を作り出すひとを育成することを理念とします。」との現在活動されているボランティア活動に触れられた言葉でした。私は、本当にしっかり十字架のイエスに聞かせていただきたいと願ったことでした。

2018/6/3