日野神明キリスト教会

主は彼らに先立って進み、昼は雲の柱をもって導き、夜は火の柱をもって彼らを照らされたので、彼らは昼も夜も行進することができた。(出エジプト13:21

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立川バプテスト教会日野神明伝道所

 

 

 神さまは私たちの主です。いかなることがあろうとも、主は私たちを守り抜いて下さるお方です。受難節を迎えて私は、そのことを強く心に留めさせていただくのです。
 イスラエルの民にとって、出エジプトは大事業でした。いかに束縛された奴隷の生活であったと言っても、慣れ親しんだ生活は、神さまが約束されて「乳と蜜が流れる地」への旅立ちには、大きな決断が必要であったと考えます。しかし彼らは、神を信じて出エジプトをしました。その旅路は考えていた以上に大変でした。さらに約束の地カナンに到着してもなお、困難と苦難は彼らから離れることはありませんでした。その彼らに主が「あなたは、しるしと奇跡をもって強い力を振るい、腕を伸ばして大いなる恐れを与え、あなたの民イスラエルをエジプトの国から導き出されました。そして、かつて先祖に誓われたとおり、この土地を彼らに賜りました。乳と蜜の流れるこの土地です。」(エレミヤ32:22)と幾たびも語り、どれほどの顧みをいただいてきたことか、思い起こさせられることしばしばでした。イスラエルの民が忘れてはならない神さまからの慈しみでした。
 イスラエルの民がその旅路で経験した出来事は、彼らの心から離れることはありませんでした。約束の地に着くまで、昼は雲の柱、夜は火の柱で彼らを包み守って下さいました。彼らがしっかり心に留めてきたことです。心に刻みつけてきたことでした。「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である」(申命記5:6)と言われる主は、「いいですか、私たちの神様は主お一人です。だから、心を尽くし、たましいを尽くし、力を尽くして神様を愛しなさい。きょう与える戒めを、一時も忘れてはいけません。子供たちにも、しっかり覚えさせなさい。 家にいる時、外を歩いている時、寝る前、朝起きた時、いつでもまず第一に暗唱させるのです。決して忘れないように、指に結び、額につけ、家の門柱に記しなさい。」(申命記6:5-9リビング訳)と告げられました。
 私は、この私たちにも求められる神さまからの言葉だと聞かせていただいています。私たちを罪に満ちあふれた都から導き出して下さった方は、何事があろうとも私たちを守り抜いて下さいました。御子イエスが十字架につかれたことはその極みです。私たちはどこまでその御心を受け止めることが出来ているでしょうか。イスラエルの民が聞いてきたみ言葉は、私たちも同様に、襟をただして聞かなければならないみ言葉です。十字架の上のイエス様をしっかり見上げさせていただきます。

 



2018/3/11